2009年05月25日

簡略名による表示

1)一般に広く使用されている名称(簡略名または類別名)を有する添加物にあっては、その名称をもって表示することができます。
例:L−アスコルビン酸ナトリウム ⇒ アスコルビン酸Na、ビタミンC、V.C
  ベニコウジ色素 ⇒ 紅麹、モナスカス

2)同種の機能の添加物を併用する場合は、次に掲げる例示に従い、簡略化した表示を用いることができます。

 a.同種の添加物の酸および塩を使用した場合
併用する物質名:簡略名
安息香酸および安息香酸ナトリウム:安息香酸(Na)
クエン酸およびクエン酸ナトリウム:クエン酸(Na)
ソルビン酸およびソルビン酸カリウム:ソルビン酸(K)
乳酸、乳酸ナトリウムおよび乳酸カルシウム:乳酸(Na、Ca)
氷酢酸および酢酸ナトリウム:酢酸(Na)
リン酸およびリン酸三ナトリウム:リン酸(Na)

 b.同種の添加物の塩を併用した場合
併用する物質名:簡略名
DL‐酒石酸水素カリウムおよびDL‐酒石酸ナトリウム:酒石酸塩(K、Na)
ステアリン酸カルシウムおよびステアリン酸マグネシウム:ステアリン酸(Ca、Mg)
炭酸ナトリウムおよび炭酸マグネシウム:炭酸塩(Na、Mg)
ピロリン酸二水素カルシウムおよびピロリン酸四ナトリウム:リン酸塩(Ca、Na)
ポリリン酸カリウムおよびメタリン酸カリウム:リン酸塩(K)
ピロリン酸四ナトリウムおよびポリリン酸ナトリウム:リン酸塩(Na)
ピロリン酸四ナトリムおよびメタリン酸カリウム:リン酸塩(Na、K)
フェロシアン化カリウムおよびフェロシアン化ナトリウム:フェロシアン化物(K、Na)

3)表2(既存添加物名簿収載品目リスト)および表4(一般飲食物添加物品目リスト)の用途欄に増粘安定剤と記載された多糖類を2種以上併用した場合には、簡略名として「増粘多糖類」を使用することができます。

4)平成20年10月の食品衛生法施行規則の改正により添加物扱いとなった「加工デンプン」は、それまで食品として「加工でんぷん」等と表記されてきた経緯から、簡略名として「加工デンプン」と表記することができます。なお、物質名または簡略名の表示は、食品衛生法規則別表第1、既存添加物名簿、食品衛生法に基づく添加物の表示等について(通知)等に掲げる名称のとおりに表示することが原則ですが、食品関係営業者および一般消費者に誤解を与えない範囲内で平仮名、片仮名、漢字を用いても差し支えないとされていることから、「加工でんぷん」、「加工でん粉」、「加工澱粉」との表示も可能です。

2009年05月17日

物質名による表示

過去ログ、“物質名”の説明でも簡単に記載していますが、表示のルールとして再度記載します。

物質名による表示は、次により表示します。なお、「含有」、「使用」、「含む」、「添加」などの文字を併記する必要はありません。

@指定添加物にあっては、食品衛生法施行規則別表第1に掲げる品名(別名を含む。)
 別表第1はこちら⇒http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/407593771b8750e94925690d0004c83e?OpenDocument

A既存添加物にあっては、既存添加物名簿収載品目リストに掲げる品名(細分類の品名を含む。)
 既存添加物名簿収載品目リストはこちら⇒
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/c3f4c591005986d949256fa900252700

B天然香料にあっては、天然香料基原物質リストに掲げる基原物質または別名に「香料」の文字を付する。
 天然香料基原物質リストはこちら⇒
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/48b1f48352378e7e492565a1002ecd5e/b949aef970492f0b4925684600083647?OpenDocument

C一般飲食添加物にあっては、一般飲食物添加物品目リストに掲げる品名(細分類の品名を含む。)
 一般飲食物添加物品目リストはこちら⇒
http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/a11c0985ea3cb14b492567ec002041df/58c1b6daef61dfa04925684600097831?OpenDocument

D天然香料基原物質リストおよび一般飲食物添加物品目リストに掲載されていない天然香料および一般飲食物添加物にあっては、その添加物が特定できる化学的に適切な名称をもって表示

2009年05月16日

食品にかかる添加物の表示方法

添加物の表示については、昭和63年と平成元年に食品衛生法施行規則が改正され、食品に使用される添加物は、化学的合成品か否かにかかわらず、原則として全て表示することとなりました。これにより、添加物表示における合成品とそれ以外の添加物との間に差異はなくなり、「天然」またはこれに類する表現の使用は認められなくなりました。

表示方法は、原則として物質名をもって表示します。ただし、公衆衛生の見地から情報として必要性の高いと考えられるものについては、物質名にその使用目的や効果を表す用途名を併記しなければなりません。逆に、その使用目的がはっきりしており、通常、製剤の形で使用され個々の成分まで表示する必要性が低いと考えられるものについては、一括名で表示することができます。また、栄養強化の目的で使用されるもの、加工助剤またはキャリーオーバーについては、表示が免除されます。

2009年05月13日

食品添加物とは

今更ですが、『食品添加物とは』ということについて記載します。

添加物は、食品衛生法により、@食品の製造の過程において使用する物、A食品の加工または保存の目的で使用するものであって、添加、混和、浸潤、その他の方法(くん蒸等)により使用するものと定義されています。

その使用については、厚生労働大臣による指定制度がとられており、「天然香料」と「一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用されるもの」を除き、食品衛生法施行規則別表第1に掲げられたもの以外のものは使用することができません。ただし、指定制度の範囲が天然添加物まで拡大された時点(平成7年5月)において、既に使用実績がある天然添加物については、指定制度を適用しないこととなっています。
言い換えると、添加物は、次のように分類されることになります。

@食品衛生法施行規則別表第1に掲げられる指定添加物(388品目)
A既存添加物(418品目、既存添加物名簿に掲げられている既存の天然添加物)
B天然香料
C一般飲食物添加物(一般に食品として飲食に供されている物であって添加物として使用されるもの)

新規の添加物については、BまたはCに該当するものを除き、化学的合成品か否かに関わらず、全て厚生労働大臣の指定により、@の別表第1に追加されることになります。

なお、平成15年の食品衛生法の改定により、既存添加物名簿中の添加物について、人の健康を損なうおそれがあると認めるとき、あるいは既に使用実態のないものについては名簿からの削除が可能となり、削除された添加物はその使用が禁止されることとなりました。

また、平成20年の食品衛生法施行規則の改定では、それまで食品として扱われてきた「加工デンプン」のうち11種類が食品添加物に指定され、平成20年10月1日より食品添加物として表示することとなりました。ただし、平成23年3月31日までに製造され、加工され、若しくは輸入される加工デンプンを含む製品については、なお食品として表示することができます。

「加工デンプン」とは、デンプンを工業的に利用する際に、本来の物理化学的性状のうち高粘性や冷却するとゲル化するという欠点を克服するために、物理的、酵素的または化学的に加工を加えたものをいいます。

このうち、各種化学物質を用いて化学的加工を行ったものは、食品用途としては糊料、乳化剤、増粘安定剤、その他食品の製造加工用剤として使用されており、米国及びEUにおいては食品添加物として取り扱われていました。

日本においては、化学的加工を行ったもののうち「デンプングリコール酸ナトリウム」及び「デンプンリン酸エステルナトリウム」の2品目は、昭和30年代に食品添加物として指定されており、その他の化学的加工を行ったものについては、昭和54年以降、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)において安全性評価の終了したものに限り、食品として取り扱われてきたが、それらの品目についても、国際的な整合性を図るため、日本においても食品添加物として指定することとなりました。

なお、通常の調理過程にありうる加工法(加熱処理等)である物理的加工を行ったもの及びアミラーゼ等の酵素による加工を行ったものについては、日本および欧州連合(EU)においては食品として、米国においては食品添加物として取り扱われます。

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2009年05月09日

アミノ酸とは

アミノ酸とは、有機酸のうち、アミノ基(−NH2)またはアミノ基の置換体を持つものをいいます。

アミノ酸は、たん白質を構成する成分で、動植物体内に存在する極めて重要な有機酸です。

アミノ酸の中には、人の成長の過程で欠かすことのできないものや、健康を維持するために欠かすことのできないものなど、人が生活するためにどうしても必要不可欠なものがあります。このようなアミノ酸の中で、体内では生合成することができないために、食品あるいは医薬品から摂取しなくてはならないものがあります。このようなアミノ酸を「必須アミノ酸」や「不可欠アミノ酸」と呼びます。

posted by valin at 22:18| Comment(0) | 食品添加物 −あ行− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月06日

誘導体とは

誘導体とは、塩類やエステル類(酸とアルコール類との反応物)のように、ある物質が他の物質と反応することによって生じた物質をいいます。

身近な酢酸を例にとると、酢酸ナトリウムは酢酸のナトリウム塩であり、酢酸エチルは酢酸とエタノール(エチルアルコール)とのエステル化反応による生成物であり、いずれも酢酸の誘導体です。

日本では、食品添加物のうち、天然物を基原としても、精製工程でこのような誘導体を経る化学的な操作をした場合は、合成反応を行ったものとみなされるため、食品添加物として指定されなければ、使用できません。

posted by valin at 21:25| Comment(0) | 食品添加物 −や行− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月05日

有機(化合物)と無機(化合物)

有機化合物とは、一般的には炭素を含む化合物をいいます。ただし、炭素と酸素だけからなる二酸化炭素(炭酸ガス)のような炭素の酸化物と、炭素の酸化物と金属が結びついた炭酸カルシウムのような金属の炭酸塩は除かれます。
有機物とは、このような有機化合物、または。有機化合物がその他の物質と結びついてできた物質をいいます。

無機化合物とは、有機化合物以外の化合物をさすものということができます。同様に、無機物は有機物以外の物質といえます。

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2009年05月01日

有機酸とは

有機酸とは、有機化合物である酸を指し、食品添加物で使われる有機酸類には次のようなものが含まれます。

@酢酸、乳酸やクエン酸のような酸味などを利用する「いわゆる有機酸」
Aアラニン、グリシンやグルタミン酸のような「アミノ酸」
Bその他
 例えば、栄養の強化と酸化防止の目的で使われるアスコルビン酸(ビタミンC)、保存や酸化防止のために使われる安息香酸やエリソルビン酸、食品の製造・加工の過程で使われるシュウ酸のような酸類。

posted by valin at 13:03| Comment(0) | 食品添加物 −や行− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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