2008年08月31日

毒性試験【特殊毒性試験D ―変異原性試験―】

細胞の遺伝子(DNA)や染色体への影響を調べる試験で、発がん性を検討する予備試験としても利用します。

変異原性試験には多くの方法があります。下記のような方法を実施し、必要に応じて他の変異原性試験を追加して実施することとされています。

・微生物を用いる復帰突然変異試験
サルモネラ菌や大腸菌を用いる変異試験で、アミノ酸の一種であるヒスチジンを合成できない菌が物質により突然変異を起こし、合成できるようになるかを調べる試験法です。

・哺乳類培養細胞を用いる染色体異常試験
哺乳動物細胞の培養細胞株を使用し、物質による染色体異常細胞の出現率を試験する方法です。

・げっ歯類を用いる小核試験
赤血球は分化の途上で核を失いますが、染色体異常が起きると小さな核が形成されるので、物質により小核のできるのを調べる試験法です。マウスまたはラットが用いられます。

★遺伝子(DNA)とは‥デオキシリボ核酸と訳され、生物の遺伝子の本体です。
★染色体とは‥細胞内にあり塩基性色素でよく染まる棒状の構造体。多数の遺伝子を含んでおり、その形と数は生物種により一定です。
★突然変異とは‥遺伝子の変化で、その生物の祖先になかった形質が突然に現れたり、消滅したりする変異のうち、遺伝的に伝えられていく変異。
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2008年08月30日

毒性試験【特殊毒性試験C ―抗原性試験―】

経口的に摂取した場合のアレルギーについて抗原性試験法は十分に確立されていませんが、モルモットやウサギなどを用いた即時型や遅延型のアレルギー試験などがあります。

試験物質の性質や使用形態などを考えて適切な試験を行う必要があります。

★抗原とは‥免疫細胞上の抗原レセプターに結合し、免疫反応を引き起こさせる物質。
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2008年08月29日

毒性試験【特殊毒性試験B ―発がん性試験―】

実験動物のほぼ全生涯にわたり投与して、発がん性を調べる試験です。1年間反復投与毒性試験と同時に行われることがあります。

実験動物は通常マウス、ラットが多く使用されます。

発がん性は実験動物の遺伝子的因子が大きく関係するので、実験動物の種類とその系統を選ぶことが需要です。

腫瘍の発生とその変化は肉眼や病理学的検査によって調べられます。
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2008年08月28日

毒性試験【特殊毒性試験A ―催奇形性試験―】

妊娠中の動物に投与し、胎児の発生、発育に対する影響、特に催奇形性について調べる試験です。
(催奇形性とは、胎児に奇形を引き起こすことです。)

実験動物は通常ラットとウサギの2種以上が用いられます。投与方法は経口投与で通常、餌や飲み水に添加します。

検査は母動物の器官・組織の観察や病理組織学的検査を行うとともに胎児の死亡、生存や外形、骨格の異常について行われます。
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2008年08月27日

毒性試験【特殊毒性試験@ ―繁殖試験―】

実験動物のA世代にわたって投与し、生殖機能や新生児の発育に及ぼす影響を調べる試験です。

実験動物として、通常ラットが用いられます。投与方法は経口投与で通常、餌や飲み水に添加します。
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2008年08月26日

毒性試験【一般毒性試験】

@28日間反復投与毒性試験

実験動物に28日間連続で投与したときに生じる毒性を調べる試験です。
実験動物として通常ラットとイヌが用いられます。投与方法は経口投与で通常、餌や飲み水に添加
します。

この検査で実験動物の一般状態、体重、尿検査、血液検査、器官・組織の観察や病理学的検査など
が行われます。

この試験結果は1年間反復投与毒性試験などの参考にもします。

A90日間反復投与毒性試験

実験動物に90日間以上連続で投与したときに生じる毒性を調べる試験です。
用いられる実験動物や投与方法は28日間反復投与毒性試験と同じです。

この検査で確認する項目は28日間反復投与毒性試験と同じです。

この試験結果は発がん性試験などの参考にもします。

B1年間反復投与毒性試験

実験動物に1年以上の長期間にわたり連続で投与したときに生じる毒性と毒性の認められない無作用量を調べる試験です。
用いられる実験動物や投与方法は28日間反復投与毒性試験と同じです。

この検査で確認する項目は28日間反復投与毒性試験と同じです。
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2008年08月25日

毒性試験

毒性試験は通常ラットやマウス、イヌなどの実験動物を使用します。

食品添加物を飼料に混ぜて実験動物に与え続けたときに現れる毒性や、毒性変化の認められない無
作用量を求める反復投与毒性試験が行われます。

二世代にわたって与え、生殖機能や新生児の生育に及ぼす影響を調べる催奇形性試験も行われます。

また、発がん性試験や変異原性試験が行われます。変異原性試験は遺伝子に与える影響を調べる試
験で、発がん性検討の予備試験としても利用されます。最終的には実験動物のほぼ全生涯にわたり
食品添加物を投与する発がん性試験が行われます。

その他、摂取された食品添加物の体内での吸収、代謝、分布、や排せつなども確かめます。

さらには、アレルギー反応を起こさないかを確認する抗原性試験や、自律神経系や中枢神経系に及
ぼす影響や消化酵素の活性を阻害し、成長を妨げる性質の有無を調べる一般薬理試験が行われます。
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2008年08月24日

食品添加物の安全性評価の流れ

まず実験動物などを用いていろいろな毒性試験を行います。その物質の投与による影響を詳細にチェックし、全く影響が見られない投与量の最大量から最大無作用量(無毒性量)が決められます。

次に実験動物とヒトとの違いや抵抗力の個人差(抵抗力の弱い乳幼児、病人、老人など)などから、科学的に十分な安全率(通常は100倍)を考慮して、人の健康を害うおそれのない1日摂取許容量が決まります。

さらにその食品添加物の有用性や使用対象食品の摂取量などの資料をもとに、1日摂取許容量を十分下回るように使用基準が定められています。通常の使用で1日摂取許容量を十分下回るものや食品中に残存しないものには使用基準は定められていません。

さらに、安全性評価はJECFAや世界各国で行われており、日本はこれらの情報も参考にして対応しています。

★JECFAとは‥FAO/WHO合同食品添加物専門家会合。国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で運営しています。添加物、汚染物質について科学的データに基づくリスク評価を行っています。
posted by valin at 18:13| Comment(0) | 食品添加物の安全性 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月23日

食品添加物の安全性

一部の消費者団体やマスコミの影響もあり、食品添加物に対し不安を感じる人も多いのではないでしょうか。食品添加物の安全性の評価は@毒性試験、A最大無作用量、B1日摂取許容量、などを指標に行われます。このカテゴリではこの安全性に関する部分を説明していきます。
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2008年08月22日

酸化防止剤とは

酸化防止剤とは、簡単に言うと、酸化によって起こる劣化を防止する働きをするものです。

【定義】
油脂等の食品成分の酸化現象による変質を防止し、食品の安全性を向上させる目的で使用される食品添加物。

【酸化防止剤の分類】
大きく分けると次のように分類されます。
水溶性のビタミンC類、エリソルビン酸類、亜硫酸塩類、および油溶性のビタミンE類、ビタミンCエステル類。
posted by valin at 22:40| Comment(0) | 食品添加物 −さ行ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月21日

酸味料とは

酸味料とは、簡単に言うと、すっぱいと感じる素です。

【定義】
食品の製造または加工工程で、酸味の付与または増強による味覚の向上または改善のために使用される食品添加物およびその製剤。

【種類】
クエン酸、リンゴ酸、酒石酸などが多く使用されます。

1. 指定添加物
アジピン酸、クエン酸、クエン酸三ナトリウム、グルコノデルタラクトン、グルコン酸、グルコン酸カリウム、グルコン酸ナトリウム、コハク酸、コハク酸一ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、酢酸ナトリウム、DL-酒石酸、L-酒石酸、DL-酒石酸ナトリウム、L-酒石酸ナトリウム、二酸化炭素、乳酸、乳酸ナトリウム、氷酢酸、フマル酸、フマル酸一ナトリウム、DL-リンゴ酸、DL-リンゴ酸ナトリウム、リン酸

2. 既存添加物
イタコン酸、α-ケトグルタル酸(抽出物)、フィチン酸

【表示】
一括名:「酸味料」

複数を組み合わせて使用した場合でも、まとめて「酸味料」と表示することができます。
posted by valin at 22:49| Comment(0) | 食品添加物 −さ行ー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月20日

香料とは

香料とは、簡単に言うと、味のないものをあたかも味があるかのように、砂糖の塊をレモンキャンディーであるかのように演出してくれるものです。

【定義】
「香料」とは、食品の製造または加工の工程で、香気を付与または増強する目的で使用される食品添加物。天然香料(動植物から得られた物またはその混合物で、食品の着香の目的で使用される添加物)または合成香料(着香の目的で使用される化学的合成品)のいずれか、あるいはそれらの混合物およびその製剤をいう。

【使用の目的】
@嗜好性の付与
実質的に香りのない食品(例:透明炭酸飲料、チューインガム、氷菓など)あるいはわずかに香りがある食品(例:低果汁飲料、マーガリン、水産練り製品など)に香りを付与して、その嗜好性を高める。
また、調理食品(例:電子レンジ食品、インスタント食品など)に調理・加工の香りを付与する。
A香りの補強
食品の香り成分は食品の製造工程中、あるいは流通・保存中に物理的化学的変化を受け、香りの変質、劣化、消失などを起こすことがある。これを補うために香りの付与・増強が行われる。(例:果汁飲料、コーヒー飲料、ジャムなど)
Bマスキング
食品素材由来、あるいは加工工程中で発生する不快臭を抑え、嗜好性を高めるために香りを付与する。(例:機能性飲料、栄養ドリンクなど)
posted by valin at 22:00| Comment(2) | 食品添加物 −か行− | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

はじめに

スーパーマーケットやデパートの食品売り場を見れば、様々な食品が並んでいます。最近は産地偽装や賞味期限の偽装と、食に関する不安がいっぱい(>o<)
食品に関する知識があれば、自分にあったものを選んで摂取することができます。
身体の源となる食品選びの参考にしてください☆

posted by valin at 23:27| Comment(0) | はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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